ベンジャミン・バトン

21日
誕生日。昼、船で食事。イタリア料理。ワインのサービスがあった。美味しかった。天気も良かったし、展望ラウンジにも行った。その後、机を運ぶ。新しい部屋の照明を見に秋葉原の小泉のショールームへ行った。思ったより高く感じた。柏屋で普通のと胡麻の煎餅10個くらい買った。その後、新しい部屋に行き机を組み立てた。デスクマットもぴったりだった。
その後、レイトショーでベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)を見る。これは久々にいい映画。一個人の伝記を中心に、外部の人々が過去の物語を思い返すという流れでティム・バートンのビッグフィッシュを思い出した。この作品をティム・バートンが撮ったらどんな風になるんだろうと思った。ブラピでDavid Fincherというと、ファイトクラブの印象が強い。セブンもおもろかったけど、ファイトクラブの印象が強い。セブンではモーガン・フリーマンファイトクラブではエドワード・ノートンといった男同士のやり取りが印象強かったが、今回はラブストーリー。でも、単純なラブストーリーではない。
ともあれ、よくできている。メイクやCGではなく、物語としてよくできている。3時間近くあって長いのだけど、一気に引き込まれる感じ。本当にその引き込まれ方というか、魅せ方、話の展開の仕方が、パーフェクト。設定が奇妙にも関わらず、「うん、それでそれで」と思わず聞き返したくなる感じ。そして、観終わった後のなんとも言えない感じもいい。老人から子供になっていく暗喩、そして永遠なんてないという台詞、人間は孤独であるという台詞、最後のまとめでそれらが統合して迫ってくる感じだ。
この作品を観たかった一番の理由が、Scott Fitzgerald原作という点。原作は未読だけど、グレートギャツビーを書いた作家なので、期待は大きかった。
ドグラマグラを読んだ時、「全然古くない!寧ろ新しいというか、今の話として充分通じる」と思った。読めば読む程真実(らしいもの)が分かってくるから、「うん、それでそれで」と惹き付けられるものがある。この作品にもそういう感覚があった。原作を読んでいないけども、ハリケーンカトリーナを出している時点で、演出されている部分は多い気がする。原作を読みたくなるなぁ。良い一日だった。

22日
運転免許の更新。すぐ終わった。その後、銀座、宝町、人形町小松川