ベント・ハーメル監督「酔いどれ詩人になるまえに」

木曜
スーパーへ。ブラッドオレンジジュース売り切れてた。グアバジュースとジャイアントコーン買った。でもやはりブラッドオレンジジュースだろう。

金曜日
俺の月収くらいの接待費。anyway、しゃぶしゃぶとキャバクラ。キャバは銀座。ズービールークー(単なるソデハン)のシータクのさんおつも銀座クオリティに見えるから不思議だ。キャバクラで経営者のおばはん(まちゃみみたいなおばはん)が女優の卵(といっても30代だが)とかシャンソン歌手(といっても越路吹雪を歌うだけですが)とかキャバクラで紹介するアレ。ダメなところに一切目を向けないポジティブ幻想が、時として揺るぎない人類讃歌のカッコヨサに見えてくる。ああいうところで現実的な人間の雰囲気ぶち壊しバトルとか想像。「女優の卵?馬鹿じゃない」みたいな女。相手「自分を棚にあげて何よ?」みたいな。で、「喧嘩は良くないよ」とかパープリン癒し系女(服装はワンピースで髪型はライトボブな)が入るとガッと押し倒され、テーブルで「いったーい(泣き出しそう)」他の女「何してんの、止めなよ」で、一同「そうだそうだ」みたいな。その泣き出しそうな女の子はおねえ系女子に「大丈夫?」とか言われて、何も言わず、コクっと頷く。所謂一つの文化祭間際の教室でしばしば見られる光景だと察しますが、その泣き出しそうな女子に萌える。

土曜日
昨日よりは涼しくて、いろいろ動いた。昼、銀座のappleで新しいiMacいじくったり、キーボード見たり。キーボードのキータッチは浅いけど、薄い。薄さは魅力かも。ただ、wiredの方の右横のテンキーはいらね。先日kensingtonのトラックボールを買ったのだけど、ボールを転がすのが心地良い。だから、テンキーじゃなく、あのスペースにトラックボールをつけてくれたら良かったのに、と。その後なんとなく伊東屋でボールペン買った。その後、阿佐ヶ谷のヴィレッジ・ヴァンガードダブルチーズバーガー+アボカド。あとビール。気持ちよく酔った。その後、お茶の水ブラブラ。その後、渋谷。一時間前に着いた。やることもないので、この街を徘徊、旋回してる((c)陽はまたのぼりくりかえす)。我ながら、散歩が多い。
シネセゾンで「酔いどれ詩人になるまえに」を鑑賞。原作はブコウスキーのFactotum。原作と微妙に違う。例えば、両親と会うシーンの後にjailに入れられるシーンとかがない。jailの職員が父の知り合いとかいう流れで、父が情けない息子に泣いちゃうのだ。で、チナスキー(ブコウスキー。ここでは息子)said「酒飲みてぇ」と。父「お前、酩酊で捕まったのに、出てすぐ酒って何だ?」って話になって、「酒が無理なら、女だ。女と一発やりてぇ」と、父母息子の車の中が静まり返るというシュールな一幕がある。これはあった方がえがったとも思うのだけど。映画自体、あまり良くない。ラストも違う。無理に良くまとめてる。いや、無頼だもの、終わり方わかんなくなっちゃった、そんなの関係ねぇ、オッパッピって気持ちも分からなくもないけど、ストリップ劇場のポールダンスのところで、原作は「バンドの音が彼女のケツをガンガン叩く。そして俺は、勃たなかった」なんだけど、映画だと「諦めたら試合終了だよ」みたいなことを語って終わる。「そして俺は、勃たなかった」ってラストが本作には一番良いと思う。