「THE有頂天ホテル」

土日
キャシャーンを見る。戦闘がドラゴンボールっぽい。

芸術劇場で、タイタス・アンドロニカスを見る。結構おもろい。能っぽく、動きも怪しい感じで。

月曜
ハウルの動く城」を見る。おもろかった。最後がどうとか細部がどうとか敵は誰とか何のために戦っているのかとかそういうのを破棄してぬべーっと見るべきファンタジーである。宮崎駿の映画は「人が生きてる感じ」が表現されてる感じで好きだ。理屈は抜きでええじゃないか。大泉洋出てました。

火曜
ハングル語の辞書を買う。

先日の毛皮族の劇が未だに忘れられない。毛皮族がよかったというより、毛皮族のやり方がうらやましかった。だってあれだよ。恋のマイヤヒとかマドンナとかかけてんだよ。自由すぎる。やりたいことやりました感ありありである。制限には、重きを置かない。自分が楽しいやりたいことどかーんと劇場にぶちまける。そんな彼らの意気込みというかやり方がものすごくうらやましかった。踊りだすんだよ。最後に。無関係にマドンナ。いきなり。ありえねぇ。

マドンナのConfessions on a Dance Floorは佳作だと思う。マドンナ好きだし。ビデオクリップすごいし。ええよ。

スパで鴻上尚史が、なかなかおもろい連載をしている。ホリエモン騒動からカルチャー史に触れ、サブカルチャーメインカルチャー、つまり大きな集団が明確に感じられるからこそ、小さな集団がより強固になれたとかそういう話題。クーンツの著作にも触れながらも、資本主義は数の理論を取り入れながら退屈な文化をどんどん駆逐し、結果退屈な作品は誰も読まないしリスペクトしなくなった、と。

退屈な文化が弱くなって、刺激的な文化だけが残ると言われれば、一概にそうとも言えんでないかと、つーか、そもそも「退屈」の定義があやふやだからなんともいえませんが。

見てきた。

期待が大きすぎたのかなぁ。「みんなのいえ」や「ラジオの時間」の方が好きだし、そっちの方がおもろかった。

この映画は確かにおもろいのを狙っている姿勢はあると思うが、その雰囲気が続く映画。女の子が好きそう。とにかく淡々と続く。「年末のゴタゴタで忙しいホテル」を描いているのだが、イベントも人物も多く、ゴタゴタして終わるだけになっている感じがしないでもない。ミュージカルとか舞台でやればもっとえがったんじゃないですかねぇ。

観終えて、多少はあったかい気持ちも残るだろう。そして、篠原涼子が艶っぽいとか生瀬勝久唐沢寿明の演技が上手いとかそういう所々のグッドポイントは多いとは思うが、残念ながら、この映画を絶賛する気にはなれない。ところどころ、しつこい演出もあったし、スチュワーデスの人とか謎の部分も結構残して終わる。ともあれ、期待が大きすぎたんだろうなぁ。