Google Public DNS素晴らしい

土曜日
3時間近く見るのであれば、地球ごと太陽系ごと宇宙やばいってくらいに消し飛んで欲しかったが、消し飛ばない。宇宙ごと異次元に突っ込んで燃え尽きてしまって構わないと思ったが、燃え尽きない。ただ、多くの人が死んだようだ。都市がどんどん崩壊するシーンは良いが、1800円払う割にその映像も想像の範囲内な気がする。要はノアの方舟である。そして、地軸の変更、大陸移動。この映画はいろんなことを言いたいのだろうが、自分には以下の感想しかない。

1最後は宗教と家族。祈る。
2黒人大統領、黒人博士、インド人研究者、主人公は売れない小説家の白人バツイチ。
3諦めたら試合終了だよってことで、生き残るために死に物狂いで努力すれば、金がなくても運と行動力でどさくさに紛れて助かる
4どんなに最新設備の機械でも歯車とかで細部は動くから、そういうエラーをなくすリスクヘッジとしての代替解決が常になくてはダメ→歯車動かないで、多くの人が危険なことになった。最新鋭とかいう癖になんでそういうところが甘いのか理解できない。しかも、技術者勝手に侵入するし。
5良いことをした人が救われる。悪い人はダメ。

3、4、5はもうハリウッド映画の鉄板ルールなんで言わずもがな。

最後は家族なのである。そして、宗教。それ以外にすることない。できれば、世界の終わりにセックルしている人とかパニックで殺し合いが起きているとかのリアリティも見たかった。5のキャスティングについては意外だった。シリアスな、というか知的で善意のアメリカ人の代表の立場として黒人博士がおり、その博士と争う立場に権威主義的な議員の白人がいる。そして、彼らリーダー的なアッパークラスと距離をおいて一般人としての売れない小説家の白人バツイチ(現運転手)がいる。この主人公である運転手が何もできない。子供からは嫌われており(最後は上手くいく)、別れた妻の再婚相手とも距離を置き、飛行機の操縦もできない。彼は、ただ別れた妻と子供を愛しているというだけの存在で、進入禁止の柵にも堂々と入っていくようなやんちゃな性格の男性である。黒人大統領というのは現実に基づいており違和感はないが、例えば10年前ならば、あの知的で善意のアメリカ人には白人がいたのではないかと。白人だけだとそれが、レイシズムであるという批判がされるというのなれば、メン・イン・ブラックのように白人と黒人という2人のキャストで、いがみ合いながらもその協力があったのではないかと。知的で善意の人物が黒人一人であっても違和感はないのだけど、白人中心主義の終わりのようなものを感じた。

白人と黒人のキャストの中で、どのようにアジア人が描かれるか、というと全くの無味無臭。日本代表もG8に呼ばれたり、方舟に乗っているようだけど、追随するだけの存在としてしか書かれていない。アメリカの指導者が「さすが中国だな、2年で作るとは」って発言があるのだけど、これは何なんだろう。チベットの近くの現地の人を大量に雇ったとして、その技術力はまだまだ。造船技術的には日本>韓国>中国であって、発展途上であるのは否めない。

Google Mapの表示速度がすごい。気がするせいだろうか。いや、スムーズになっていると思うんだよな。Googleは最近、本当に細かく良いサービスを続けてだしている。今回の日本語入力も素晴らしく、ATOKIMEからの辞書機能のインポートをつけてくれたら、ATOKの月額プランなんか完全に駆逐されるような気がする。Macchromeだってとんでもなく素早い。add-ons拡張をこのまま続けたら、Firefoxなんかどうなるんだってくらい優秀なブラウザである。Google readerの改善っぷりたるや何をか況や。Google readerが最初に出た時、既存のインストール型RSSリーダーに比べなんとなくプアなビジュアルと操作感が否めなかったのに、改良を重ねて現在は最強のウェブRSSリーダーとなっている。極めつけがGoogle OS。ブラウザがOS。Googleの目指すクラウド化が見えてくる。コードの奥の奥に「イーグルアイ」的なものがあって、それによって全世界の情報がGoogleのサーバ内で処理され、繋がれたスーパーコンピューターによって犯罪があらかじめ予防されている社会ってフィクションもあながちありえないことではないなぁと。