「崖の上のポニョ」

@地元の映画館。これはつまらないなぁ。。。脚本が。。。そして展開が。。。ネットの映画評の一つであるキモイって意見が分かった。そのキモさってのは感情として出てくるレベルではなく、無意識的なレベルで感じる感じ。ほのかなキモさというか。あと、今の子供は親を下の名前で言う潮流があるのだろうか。分からない。ポニョのお母さんが宗介のお母さんとなんか話し合っている絵が、物語の中でそこだけリアル。ポニョを引き取ってもらえますか的な母親会談ですかっていう。本当につっこみどころはいろいろあるけども、どの挿話も一種のメタファーで、子供向けの物語の中に暗喩をバリバリ入れてきている感じがする。この映画自体が、研究・解釈されることを望んでいる感じ。誤解を恐れずにいえば、聖書的。その暗喩を解釈したとして、それもなんだか使い古された解釈がどんどん出てきそうでつまらない。

宮崎駿は早い段階から自然とどう接するかを描いてきた。エコって言葉をやたら聞くようになった最近、時代がその意識を高く再認識している状態にあると思う。時代が追いついたのか、宮崎駿が失速したのか分からないが、自然対人間→自然と調和して生きるべき人間→その先、を時代も監督も模索している感じがして、同時に誰もが行き詰まっている感じがする。自然というフィールドを離れて、別ジャンル、例えば、古谷実稲中・ぼくといっしょの笑いを捨て、ヒミズを描いたように宮崎監督には、別のフィールドを描いて欲しいなぁ。