ファスビンダー「ブレーメンの自由」

駒場アゴラ劇場。早く帰るのに罪悪感があるのは何故だろう。ともあれ、オリザタソが頑張ってるアゴラ。駒場東大前って場所として微妙だよなぁ。客席が狭く、ぎゅうぎゅうな感じだった。

内容はまぁまぁ。林真須美容疑者の事件を過度にさせた感じ。むかつくことがあれば毒入りコーヒー飲ませ殺してしまう主婦の話。愛を求めて、金を求めて、仕事を求めて、はては嫉妬で殺してしまう。ストーリーだけ説明すれば救いようない話である。女性の自立とか語るとややこしくなりそうだが、抑圧されている女性ってのが一つの読み方だそうです。

作家の性質は違うけど、イェリネクとかに比べると全然馴染み易い。ドイツ演劇というとイェリネクやポレシュのとりわけ抽象的なイメージが強くアレルギー反応が出てしまうが、本作は日常的な内容が描かれていて良かった。

解説は訳者の人。勉強になった。会場に明後日、解説する中原昌也(に似ている人?)がいて質問タイムに真っ先に質問していた。あらゆるところに中原が。。。