鈴木清順「すべてが狂ってる」

思ったほど狂ってもいないけど、そこそこ狂ってた。日活、イイ!おもしろかったなぁ。

女優が皆かわいい。吉永小百合が出てる。吉永小百合(新人)。中川姿子の苦悩しながら歩く姿が上戸彩っぽい。髪型も。当時の主要6地区集計動員数約15,000人ってのが多いのか少ないのか当時の状況もよく分からないけども。おそらく、新宿のコマ劇前と思われる場所が出てくる。

結構話、端折りすぎな気もするが、後半の葉山の別荘あたりからドロドロしててカッコイイ。戦中、戦後の断層を若者、大人と対峙させて描いている。後半、大人代表が、「戦争の頃は自由がなかった。君達は自由だ」とか「戦後は皆寂しかった」とか言い出す。新しい世代と古い世代の衝突はいつも起こりうる出来事だとは思うが、当時に比べ、今は断層が明確じゃない、というか、衝突が起こりうる理由がはっきりしていない。年の差はクイズにはなっても、そこで「貴様ら、大人が!」とか「お前らxx年代生まれが!」とか言いにくい時代かなと。個人的には、言いたいけども。