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ちょっと前のドイツの映画。おもろかった。主人公がlook like キアヌ。狙いは良いと思うので、あまり難癖つけたくないが、一点、残念な点を挙げるならば、下手なラブストーリーがいらない。車で事故ってセックルって、ハプニングにもう一工夫欲しかった。

人って、状況の力に支配されやすいのだなぁと思った。環境の中で、役柄とか肩書きといった面目を自分の中に取り込みやすいんだろう。途中で女の教授が看守役の男に監獄に入れられ、レイプされそうになるが、あの男が教授である彼女に欲情しているのか、あるいは牢屋に入れられ「囚人」になった教授に欲情しているのか、あるいは看守と囚人というところで支配欲も芽生えつつ、その関係性に萌えているのか、それとも単なる女として欲情しているのか、教授のわりには(?)美人というギャップの中で萌えているのか、才色兼備なところを妄想しているのか、あるいは男が彼女の年齢やキャリアウーマンフェチなのか、なんというか、かんというか、そういう役柄とフェチの関係性を考えさせてくれる部分もあって、おもろかった。主体?

役柄が萌えさせるのか、制服が萌えさせるのか、あるいはギャップが萌えさせるのか、まぁ、全部なんだろう。ようわからんが、someoneは靴とかに欲情しているわけで。行為も言葉も物質もありとあらゆるものが欲情の対象物みたいな気がして、全てそこに至る演出に見えてしまう。ともあれ、ゆるゆるで自由な僕らにとって、規律とは萌えに通じ、エロに至る装置だと思った。