吐きそうなほど飲む

ドリンクパーテーwithザ・クライアント。「今日行くから」が、てめーらのどこんじょみさらせやボケナスという箴言に聞こえつつ、ドリンクトゥーマッチで、終電は辛いが、町はとーいー、とーちゃんはなー、とーちゃんはなー、とーちゃんなんだぞというセールスマンの死具合。つまりは、とーちゃんという役柄という代替え可能な誰かの提示であり、苛まれた個人の叫び。

飲み会はザ・殺し合い、好かれなかったら、二度とくるなの鉄則、まるで電撃ロープデスマッチ、とーちゃんはな、とーちゃんはな、とーちゃんなんだぞという、役柄を守っているうちに役柄に埋没してしまったとーちゃんという名の悲哀であり、likeローゼンクランツとギルデンスターンは死んだの避けられない運命論的致死率で、どこかどっちらけてしまう僕らの「生かせられている」水槽の熱帯魚の安い人生設計。

えがった。最高にえがった。

ANIMA
ものすごく将来の楽しみなバンド。アルファ波とかいろんなのが脳みそから溢れ出した。のこぎりみたいな楽器(名前知らない)の響きが、広い世界をイメージさせてくれる。音がいい。アーティストとして、とても真摯な人達だと思った。CD買った。

シガーロス
いやー、あんな良質なオーディエンスってあるかねってくらい客の態度がえがった。曲の間もほぼ静寂、ほとんど誰もメンバーの名前とかさけばねぇ。ただひたすらスタンバイ。彼らの音を待っているという感じで、終演後も明かりついても拍手鳴り止めんし、拍手時間が他のバンドのそれに比べて長い気がした。日本人の期待感がその拍手時間に象徴されていたのかも知れない。皆、この演奏を待っていたのである。

また、VJの演出の仕方も良かった。鳥が電線とまっている感じや高圧電線の感じ、のどかな田舎風景と子供、白いカーテンにiPodのCM風に影がぱらぱらばらまかれる光等、演出の技術も良かった。
何より、ギターをあんな風にぐわっしゃぐわっしゃとバイオリン風に弾いてしまう姿は圧巻である。ANIMAがバイオリンを担当していたが、このバイオリンの音色が素晴らしい。世界観が重厚濃密。広がっていく感じだ。バイオリンの音色は、どこまでものびていけそうな自由な感じがする。フルートの音色が素朴な「懐かしさ」への旅であるなら、バイオリンは自由に空間を移動している感じ。

シガーロスは、世界で最も美しい音を出すバンドと言われているが、今回のライブでそれはもう自分の中で確証になったと思う。アニマ、アルバムリーフ、シガーロスあと、個人的に好きなSylvain Chauveauを聞いてると、音楽ってほんとに素晴らしいと思う。

ペプシNEX」
なにげにはまってる。

今、ベローチェで死んでますが、伊東美咲みたいな人が現れませんので、史んだままで(笑)