”Welcome to the dollhouse”

今回は若干、内容が過激かも。以下、PARENTAL ADVISORY EXPLICIT CONTENT。

ソロンズの傑作。ギリギリの傑作。心が痛くなるほどのリアリティ。

青春とはなんぞや。かのマッカーサー曰く、青春とはある一定の時期を言うのではなく、「心のありよう」だと。姿勢だと。お〜やお〜や(「ぶらり途中下車の旅」風)、確かに、そうまとめると、綺麗かも知れませんのぇ〜。そうですか、と。それ以外に何も言えません。

かつて、荒井由実は、

=== QTE ===

青春の 後ろ姿を
人は皆 忘れてしまう
あの頃の私に戻って
あなたに会いたい

=== UQT ===

と歌いました。確かに、忘れている気がします。彼女は若くしてこんな歌を歌えるなんてすごいなぁ。でも生憎、私はまだあの頃に戻りたいとは思わない。青春が美しくなるのは青春と距離を置いて、思い出を脳内で都合よく作り変えられた時だと思ったり(すんません。ブラックで。)。加えて、青春を美しく思い返すには哀愁ナルチズムパワーが要る気が。

そこで本作である。本作はティーネージャーが主役の映画である。青春。しかし、焦点はむき出しで切り取った青春の裏側だ。家族ともうまくいかない、学校でもうまくいかない、加えて、ブスだとか苛められる、そんな居場所のない人達の「特別人間クラブ」。世界で唯一安心できるクラブハウスなのに、安々と壊すんじゃねぇっつー苛立ち。あわわ。

=== QTE ===

そうさ 僕らも
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one 

=== UQT ===

と、スマップは歌いました(歌詞は槇原敬之)。このクソ歌に言われるまでもなく、多様性を認め合いたい。しかし、人間様はてめーらの都合で同じ花で群れ、他の花を自分と同じ花にさせたがって、only 1を他者として、異質として、除外する性質を持っていることも事実。ザ・社会。自分はonly 1だっつっても人間は弱いし、共感したい生き物だから、基本的に群れるだろう。アナーキストですら、相対的なアナーキーという分類枠に入らざるを得ない。何かしらの「枠」を人は求めてしまう。んで、これよ。前段階として、居場所がないかわいそうな人がいる、と。彼らを駆逐せず、居場所を尊重することが多様性を膨らませるアレなんじゃないっすかと。

ぐだぐだ言ってたら、何言ってるか分からなくなりました。我ながら、文章がうさんくさい。つまり、良かったということです。ぐだぐだ言うのは良くないですね。なんかあったら、また別の機会に語ろうと思います。一番素晴らしかったのは、音の挿入のタイミング。どんな作品であれ、批判するのは良い。けれど、いくら他人が銭払っても、感動できる心は買えない。人の感動を奪い去ることはできない。他がどうあれ、つまりは、感動したもん勝ちってことだ。日々、海の底より深く感動しよう。

「story telling」
これもトッド・ソロンズの。刺激は弱い。見所はジョン・グッドマンの熱演くらい。一回見れば充分。他の人も言うように、「welcome to the dollhouse」は最強のデビュー作だと思いました。

水曜どうでしょうDVD「サイコロ3」
見ちゃった。えがった。皆、若かった。平成9年ってそんな前っすか。。。

トリビアの泉」のスペシャ
テレビで見ました。おもろかったです。