コスプレダッチワイフな映画

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地球の守護神

高い

放送日 :2009年 8月16日(日)
放送時間 :午後10:15〜午後11:45(90分)

でやっていたのだけど、すごくよかった。カラーなだけで戦争がすごいリアルに見えた。死体とかすごかった。日本がナチスと手を組んでいたとかアメリカと戦ったとかもう50年経つと信じられないけど、やはり原爆は酷すぎる。原爆は必要だったとか言っているアメリカ人が多いみたいだけど、そんな風に言えるアメリカ人ってば、

      l  _,,,,,,,,_,;;;;i  <いいぞ ベイべー!
      l l''|~___;;、_y__ lミ;l  逃げる奴はベトコンだ!!
      ゙l;| | `'",;_,i`'"|;i |  逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ!!
     ,r''i ヽ, '~rーj`c=/ 
   ,/  ヽ  ヽ`ー"/:: `ヽ
  /     ゙ヽ   ̄、:::::  ゙l, ホント 戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー

だな、という(フルメタルジャケット)。いくら、人権やら言っても上記の精神構造変わってない気がする。原爆が酷いと思うのは無差別過ぎるところ。今のベトナム人は今のアメリカ人をどう思うのだろう。ナチスドイツのV2ロケットに核を積ませないために、アメリカもマンハッタン計画で核開発、当初はドイツ用だったのに、ドイツが降伏して、広島と長崎に落とされる、二号研究で日本も原爆を密かに開発進めていたとか、タイミングがちょっとでも違ったらまた別の歴史だったんだろうなとかいろいろ考えさせられる。wikipedia硫黄島の戦いとか読んで、興味深かった。

長かった。最後がすごい終わり方する。途中、本当にぐだぐだになる。つまらない部類に入る。日独のどちらも殺したり爆破したりしているんだけど、連合赤軍みたいな凄惨なリンチや粛正が描かれていなかった。「これに反対する人は?はい、じゃああなた出てって」みたいな。あれ?そこで総括は?自己批判は?っていう。仲間割れ、そんなになかったのかな。連合赤軍は日本だからかな、すごくリアルに見えて衝撃的だったが、RAFは建物爆破、銀行強盗が多かったように見えた。最後は誘拐していたが。

若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」と比べると、日本赤軍の最後浅間山荘に立てこもるシナリオもあるんだけど、後者の方が映画として面白いと思う。連合赤軍だと逮捕されて終わり。そこがジ・エンドなんだけど、RAFは刑務所に入っても結構自由そう。その辺は人権思想がしっかりしているのかも知れない。とにかく自由。刑務所が、刑を受けるというより、洗脳というか感化させる場所に特化している感じなのだけど、メンバーは全く反省しないで、刑務所入っても思想を訴えている感じは日本と全然違う。裁判で場が荒れたりしてたし。裁判長がかなり馬鹿にされる。個人主義?分からないけど。

ドイツの警察が結構弱いというか、幹部がすぐ殺される。ドイツっていったら、ドイツの科学力は世界一ィィィであって、ナチスSSとドーベルマンのイメージとかあって、ドイツ警察の力はすごい強いイメージがジョジョシュトロハイムからすり込まれているのだけど、見つけるのも下手くそだし(住民票持ってない現金払いのがテロリストだとかいうシーンがあるけど、間抜けに見える)、前述の刑務所がかなりラフってのもあってわけわからない。

あと地味にドイツの復興が気になった。20年も経てばと人はいうかも知れないけど、日本もそうだけど、1945から1970まで25年でよくぞここまで発展しているねぇという感覚。分断されてなかったら、ドイツの発展はもっとだったのかなぁ。

http://www.kuuki-ningyo.com/index.html

我ながらひどい言いようですが、「空気人形」。「ラースと、その彼女」かと思った人、残念。空気人形の予告編が実にきもかった。いや、こういうのは最近流行っているというか、21世紀になって、モノに魂を入れる話がなんとなく増えてきた感じはする。そういうのがきもいってわけじゃなく、例えばローゼンメイデン翠星石なんてツンデレの至高であり象徴であってかわいいわけで。この作品がどこか変で、きもいと感じる原因は2つあると思う。一つはペ・ドゥナのメイクや雰囲気がかなり人形っぽくてキモさになっていること、もう一つは板尾創路のキャラというかイメージが強すぎてコントみたいに見えてくることが前述のリアルさと反発している違和感。何故、板尾という疑問。是枝監督がなんか一線を越えたように思った。漫画が原作らしい。カンヌ「ある視点」部門正式出品。