マックカフェ

8月から始まるらしい。珈琲は美味しいと思うので頑張って欲しいところ。

「ちいさいころーは、かーみさまがいてー」
本日の日記キーワードのランキングに反映されているけども、小生も「魔女の宅急便」を観てしまった。テレビっていろいろ影響するんだね。ともあれ、魔女宅である。おそらく、魔女宅は大人が観て良い映画なのだ。本作は類型として、少女の成長物語なのだが、観客としての大人が子供の純真さを信じきっている前提に因って、感動があるのだと思う。言い換えれば、「キキ」を信じているところから感動があるのだと思う。キキは13歳の女の子なので、子供或いは弱き者の成長物語という捉え方なのかも知れないけど、先ず子供に素直さを当てはめるのが大人の傲慢であり偏狭じゃね?と。「いや、そうは言っても、子供は素直だよ。少なくとも大人よりは」と言われればそれまでなんですけど、結局、大人が描く子供って嘘くせぇなぁというか、偽無垢、こんな成長物語あったら良いなっていう大人の妄想漫画じゃね?とか、とにかくひねくれた解釈ばかりしてしまう。「王様のブランチに出てるアイドルでもあるまいし、ディズニーランドとスタジオジブリが好きとかいつまで言ってんの?」というか。とか言いつつ、熱心に観た。いつまでも好きです。すみません。

パン屋前で泣きそうなキキ。前述「リクナビ山田」のCMで就職活動で撃沈した山田の前を列車が通り過ぎるシーンと同じ。社会に出て、社会の厳しさを知るシーンは夕焼けか夜がよく似合う。あの敗北感というかぽつんとした寂しさが、表現されているかいないかは全然違うわけで、ウィルコムのCMで言うところのベッドで天井を見上げるシーン。あれがねぇと。あと、猫のジジな。ジジとキキは恋人でもないけど、キキを支えてて心配している。キキが完全に一人じゃないってのが良いね。で、あの雨で濡れてオソノさんが「パーティーは?」って言って、「こんななりじゃ行けない」(なりって、コロ助か。「こんな格好じゃ行けない」で良かったと思う)って部屋にこもるあの不貞寝とか、パン屋の前でバイクの男が彼女を乗っけるシーンへの憧れとか、そういう女の子な心情が描かれているのが良い。あと、あのニシンのパイのばあさんが上品に描かれてる。声優の力量か。あと、全然関係ないけど、魔女が職質されるシーンがユーモアがあると思う。