Mitch Cullin ”Tideland”(2000)

あしあとに来てる知人ではない人、8割くらい大学生な気がする。

ローズ・イン・タイドランドを観てきた。恵比寿ガーデンシネマ

中原昌也が、ギリアムファンは残念で溜め息つくだろうというようなことを映画評で書いてたので心配だったが、既に前売りを買ってしまっていたので、そんな評価は無視して行った。

本当にため息をつかされるほどの駄作ではあるまいか。カポーティの「夜の木」っぽい。あやしい夢見がちな人達の非現実感がスクリーンに広がってはいるが、どうだろう、これ。狙いはもっと深いところにあるのだとは思う。しかし、あまりに話が散乱している。ファンタジーの様相を完全に描ききれておらず、中途半端な「ずれ」部分が連続しているといった印象。ファンタジーに没しきれていないとでもいうか。

早い話が「で、何言いたいんすか?」といったところ。この話から多々読み取ってみることは可能だろう。しかし、なんだ、読み取ることにトライしても、おそらく浅い結論しか出ないんでは?といった不安が既にある。要は、つまらない。何も残らない。Jodelle Ferlandタソがとてもかわいいということを除いては。この娘は将来、美人な女優になるんだろうなぁ。