人生論ノート

=== QTE ===

現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて安全なものだ。

考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。

だから趣味の世界には、自分を脅かす物がない代りに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。

心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。

真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

=== UQT ===
村上龍の「無趣味のすすめ」より

良い。要するに、そういうことなのだ。さすがパパベル&クロックされているだけある。